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R.クビツァ

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1月31日、
一番右奥に座ったエースのR.クビツァはとても明るい表情だったが、ルノーの中だけで、こんなに”虎視眈々組”がいる。

◆ルノーのR.クビツァが、趣味のラリー出場中にアクシデントに遭って、手足を複雑骨折した。状況が見えないのでとても心配。命に別状ないことはわかったが、複雑骨折の度合いによっては、選手生命を絶たれる可能性もある。

◆状況を、目の前で見ているわけでもなく、信頼できる筋の仲間が、かなり当事者に近かったりする関係で、却って連絡を取るのが憚れて正確な情報が見えてこない。メールもしてみたが、返事をするどころではないだろう。

◆断片的に伝わる情報を整理すると、容体の可能性は真っ二つ。単なる複雑骨折、というものと、下手をするとレースは無理ではないか、というものだ。心配なのは、2003年の、交通事故(助手席乗車)による右腕の古傷。チタンのボルトが埋め込まれていて、”今度やったらオシマイと医者に言われている”といっていたという。怪我はその部分だったようだ。

◆[STINGER]のニュースで正しい状況を、いち早く届けたいが、分かっていることを知ったかぶって伝えるのは簡単。さらに、その通りだった時に、”さすが”と言われるかもしれない。だが、逆の場合を考えるまでもなく、R.クビツァの容体を思うと、自慢のために情報を流す真似はできない。

◆それにしても、現在の情報網の広さと早さは驚異的だ。アクシデントから5時間後には、クラッシュしたクルマや、救急車からヘリコプターに運び込まれるR.クビツァの映像が日本に届く。さらには、正確な情報が見えないうちに、ルノーを始めとするサードドライバー勢やシートが決まっていないドライバーのマネージャーが、ルノーの本拠地のあるイギリスに向かっているという情報が届いた。

◆アイルトン・セナが亡くなった次のレース会場の1994年モナコGPで驚いたのは、悲しさは受け止めた上で、セナが持っていたエネルギーを、そこにいる全員が奪い合うような状況が見えたことだった。弱肉強食なのか狩猟民族なのかわからないが、ヤワな日本人は、ひたすら感心するばかりだった。

◆いまはただ、R.クビツァの1日も早い快復を祈るばかり。



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