F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

	F1で巡りあった世界の空。山口正己ブログ

『SENNA and HONDA ホンダF1 とセナの記憶』

◆読書の秋である。そこでオススメの1冊が、『SENNA and HONDA ホンダF1 とセナの記憶』。株式会社三栄書房から、10 月11日に全国書店で発売されている。

◆著者は、原富治雄さん。長年F1を取り続け、ストーリーのある写真には定評がある。結果としでこの本も内容的に素晴らしいのだが、若干、複雑な心境にさせられた。

◆本書は”もっともF1 グランプリが輝いていた時代、それは1983 年のホンダ第二期F1 参戦から1994 年のアイルトン・セナの事故死に至る約10年間です”と紹介文に書いてある。

◆この本に納められたストーリーは、これまでと少し違う視点で編まれていることもあって、非常に興味深く内容の濃さも素晴らしいと思う。その時代の主役は、”ホンダ、そしてアイルトン・セナでした。それぞれ、モータースポーツ的視点からは、取り上げられ尽くした感がありますが、本誌は、まったく違った視点で、「80s~1994年のF1グランプリ」を取り上げます”と紹介されている。

◆これは間違いのないところだし、オレ自身も、この時代にたくさんのことを吸収し、GPXも創刊できた。濃さで言えば確かに最高の時代だったと思うが、それは”オレにとって”であって、万人にとってではない。セナではなくてプロストこそ最高、と思っている人もいるはずだ。オレにはピケだったけれど(笑)。

◆もちろん、この本に語られていることは事実であり、最も輝いていた時代、という観方も間違いではないけれど、1960年代にも1970年代にも、そして1950年代にも、輝いた時代はあったし、他にもそういう時代はいくらでも存在する。それよりも、若干複雑な気分になったのは、遠回しに”いま”を否定されているような気がしたからだ。”最も輝いていた時代のひとつ”、もしくは,”ある人たちにとって”、という断りがあってもよかったかな、という気がする。

◆確かに、本来のF1グランプリのあり方からは、現在のF1はかなりいびつな、理想とはかけ離れたものものになっているが、それでもF1はF1として今日も存在していて、現在のF1も、まぁ、それなりじゃないかと思う。

◆それはそれはして、観たことのない写真や、原さんの写真を使ったセナのボスターなど、秘蔵写真も満載。いろいろな思いがある、ということを考えさせられるという意味でも、オススメの一冊である。

モーターファン別冊
判型:A4 正寸(284×210mm) 平綴じ
頁数:100Pオールカラー
価格:980円(税込)
発売日:2012年10月11日(木)
株式会社三栄書房
〒160-8547 東京都新宿区本塩町19 販売部TEL03-5369-5112

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