うそだらけの常識
◆常識とは、GOOGLEによると、“健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別”のことだそうだ。なるほど、と思う反面、ちょっと待てよ、と。『健全な一般人』て、どういう人なの? 『普通の知識』って?
◆要するに、たくさんの人が「そうそう」、といえば、それは常識や普通になる、ってこと? こういう曖昧なことがあちこちにあふれている。私がレースが好きなのは、曖昧さがないところだ。関係ないか。
◆常識と言われているものの中には、疑わしいものも多々あるってことだ。例えば、地球温暖化がその好例だ。温暖化ではない、というのではなく、誰も証明できていないことなのに、あたかも正しいこととして話を進めるのは気持ちが悪い。特にテレビや新聞の論調にそれを見るのは気持ち悪さを通り越して怖くなる。第一、氷河期に向かっているという説もある。どちらが正しいかではなく、決まっていないことをあたかも常識のようにしちゃってませんか、ってことだ。もうちょっと考えてね、テレビのコメンテータの方々。
◆逃亡したゴーンが“金持ち”というのもそのひとつ。確かに一般人よりは金持ちだが、奴は、『フォーブス』の資産ランキングに入ったことがない。バーニー・エクレストンなど、ランキング入りしている本当の金持ちに比べれば、ショボイのだが、ベルサイユ宮殿で結婚式を挙げたり、プライベートジェットで飛び回っていたので、エクレストンと同格と思われている。
◆そのエクレストンも、誰かが“金の亡者といえばエクレストン”と分かったようなことを書いていたけれど、会ったこともないそいつの浅はかな表現だ。バーニーほどF1を愛して本気で考えている人に会ったことがない。現在のF1を仕切っているリバティメディアのチェイス・キャリーに比べると、懐の深さやF1の将来への思考回路は、エクレストンがはるかに上だ。
◆テレビやネットの情報は、鵜呑みにするのではなく、一瞬考えてから取り入れましょうね、というお話。世の中、どこかでバランスが取れるので、ゆめゆめ表層だけで興奮したり悲しんだりしないように気をつけなくちゃ。
◆気をつけつつ振り返ると、なかなか面白い【STINGER】という自画自賛は、こちらで、どうぞ。
↓↓
ドイツの内燃機関禁止令とアウディのWEC撤退のはるか向こうに見え隠れするもの
アメリカGP予選開始時間の不思議–バーニー・エクレストン体制さようなら?!
photo by [STINGER]